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魔法にかかんないかなぁ

えっと。
最新の私というか「私たち」の情報をお伝えすると、結局別れきれませんでした。別れきれていません。
いつものように寝て起きて、一緒にごはんを食べています。
以下「馬鹿女だなぁ」と呆れるも良し、「えっ結局どうなったん」と眺めるも良し、などなどで、私たちの切れない関係にしばしお付き合いください。

 

 

昨日恋人(元を外しました)は家にいました。
私はもう朝ごはんを作らない、コーヒーも淹れないと言っていたのでなにもしませんでした。でも自分のコーヒーだけ淹れたとき、違和感というか自分の意にそぐわないことをしていると感じていました。

 

でももう「別れた」んです。もうここにいても仕方がありません。
恋人が寝ている間に身支度を整えていました。不動産屋さんに行って物件を見て決めてくるためです。

そしてシャワーを浴びてリビングに戻ってきた頃、恋人は起きてきていました。お互いぽつぽつと話すのですが、どうやら彼の目から見たら私は「よそよそしい」ようでした。
無言でぱたぱた身支度を整える私。1人で用意をした朝ごはんを食べる恋人を背に、私はお化粧をしていました。

 

「ゆきちゃん、今どんな気持ち?」
「うーん…」
「新生活が楽しみ?」
「それもあるけど…それもないし」
「○○さんは?」
「俺は泣きたいよ」

 

どうやら私は、無理をして気丈に振る舞っていただけのようでした。冷たくして、そっけない素振りを見せて自分にバリアを張っていないと、そうしていないと、彼を失ったことのダメージをもろに喰らってしまい自分を保てなくなる…だから突き放していたことに気付きました。
私がいなくなった世界に片足を突っ込んだ恋人がとても悲しそうで、背中越しにそれを感じたときに私の気丈に振る舞っていたようで実は脆かった決意は崩れたわけです。涙を流しながらファンデーションを塗るという意味のないことをしていました。

 

でも物件を見て決めてこないともうどうしようもありません。「今から不動産屋さんに行ってくる」と言う私に悲しい顔を見せる恋人も振り切らないといけないわけです。

と、その前に私は洗濯物を干していました。いつものように恋人のシャツは袖が中に入っているし、いつも通りの洗濯です。
するとしばらくしてから恋人が洗濯物を干している部屋にやってきました。

 

「…何しに来たの?」
「あと少しの時間、ゆきちゃんとの時間をたくさん過ごしたくて」

 

「別れるようなこと言わないでよ」というのがそのまんまの心境です。またこっそり泣きました。どうやら本当に離れられないのは私だったようです。でも振り切らないといけないからそっけない態度を取っていました。

 

そして不動産屋さんへの出発1分前になって。「物件を決めに行かなきゃ、もう終わったんだよ」という私と「嫌だ行きたくない、別れたくない一緒にいたい」という私で頭の中がぐるぐるして、リビングのドアの前で立ち止まってしまいました。

 

「行ってらっしゃい…俺は見送らないね」
「物件を見に行くのはゆきちゃんの決めたことだけど、俺はそれが嫌だから」

 

なーんかもうね。糸が切れたよね。「引き止めてよ」と言って私はその場で泣き崩れました。

 

本当は別れたくないこと、ずっと一緒にいたいこと、冷たくてそっけないのはそうでもしなきゃ自分を保てなかったからだということ、自分の気持ちを吐き出してはわんわん泣きました。
で、これを境にまた2人は結論の出ない話を延々とするのです。

 

2人して泣きました。
お互いを大切に思っていること、一緒に過ごしてきた時間がかけがえのないものだということ、お互い離れたくないと思っていること、2人で泣きながら伝え合い、でも結論は出ないわけです。

結論。一生一緒にいること。つまりが結婚するということ。
一緒にいたいという気持ちもお互いがお互いを失ったら一生後悔することも分かっているし、「夫婦」っていうニュアンスもなんとなく把握はしているんだけれど、最後の一言が出ない。まとまらない。
私がどれだけ「これから先もずっと一緒にいよう?」と言っても恋人は苦笑いをして何も言えずじまいという構図を延々と繰り返していました。そして私は昨日、朝から晩まで泣き続けていました。

 

結婚に踏み切れない恋人。
別れる決断ができない私。
今、こうして一緒にいるだけで幸せなのに。
恐らくだけど、ここまで核心に迫らざるを得ない環境を作ったのは私の親のコメントだと思います。「いい加減はっきりして」というような。

 

恋人は「魔法にかかんないかなぁ」と言いました。

 

「ゆきちゃんのことが好きで好きでたまらなくなって今すぐにでも結婚したくてゆきちゃんがいないとだめなんだ、って思える魔法」
「そんな魔法ないよ」
「分からんよ、かけたら明日そうなるかも知れない」
「魔法なんてすぐとけちゃうよ」
「ずっととけない魔法なんだよ」

 

なので私は恋人の鼻を軽く押してみました。「こんなの、かかるわけないのにね」と言いながら。

 

現時点ではこんな感じです。文字数がかなりあれなのでとりあえずはこの辺で。
今晩、魔法がかかったか聞いてみます。かかってないと思うけど。

 

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