詩・2ページ

ピアス

ピアスを開けた
鋭い針で
冷たい痛みがじんじん変わる

でも大丈夫

ちゃんとケアしてあげれば
そのうち痛みは和らいで
綺麗なピアスがあなたに咲くよ

 

 

大丈夫

流せない涙があっても大丈夫
大丈夫
大丈夫だよ

見せない涙があっても大丈夫
大丈夫だよ

どうか安心して
明日はきっとあなたに優しい

 

 

お別れ

ドアを閉めるのが怖かったんじゃなくて
声が聞こえなくなるのが怖かった

分かってたけど
ドアを閉めることの意味を

 

 

直線距離

あの子の横で喋ってた
そうすればきっと気付いてくれるから

あの子の横を通り過ぎた
そうしないときっと気付いてしまうから

急いで
急いで

 

 

飛行機

2人で空を見てからもうそんなに経つのかぁ
今では空を飛ばないと会いに行けないような距離
空を飛んでも会えないような距離

 

 

綺麗な花にはトゲがあるし
綺麗な心にはトゲが刺さるし

きみの心に刺さったトゲを僕が残さず食べてやる

これでどうだろう
また元気に咲くかい

 

 

アンサー

見つめてた 海を
好きだって言えなかったあの日

あれからどれだけの時間が経ったんだろう

見つめるしかなかった 海を
だってあなたには
だってあなたには

打ち寄せられた1通の手紙 どうしてかふやけていた
ただ一言「元気です」が浮かぶ

 

 

フェイバリット

あなたが好きだから 星ひとつ
あなたが大切だから またひとつ

 

 

次の一手

それは定期的か不定期的か
言っといてくれよエンカウント
それは偶然か必然か
それとも何かのあやまりか
苦くて渋い罪悪感と酸っぱい気まずさの中で

きみと対峙する

 

 

レンズ

例えばわたしがいなくなったら
例えばあなたがいなくなったら
世界は一層愉快だろうね
世界はきっと終わってしまうね

 

 

吐く思撤回

伝えたかった言葉出し切って
やっぱり切り取りごみ箱へポン
したいしたいぜひしたい
出ちゃったもんは戻せない

前言撤回発言撤回
きみが好きなんて大嘘です
付き合いたいなんて微塵もないです
きみとは友達でいたいんです

昨日までなら撤回できた

 

 

橋の上

なんで私だったの
どうして私だったの
冷たい空気が沈黙を呑み ただただ私の頬を打つ

ありがとう も
さようなら も
始まらない対話

沈黙はアスファルトの上で 車に轢かれて潰れていく

なんで私だったの
なんで私だったの
ごめんね
どうして

 

 

削除とエラー

修正液は跡が残るし
消しゴムだったら黒くなるし

あぁもう
一体

どうやって消せば忘れられる
私の頭はデジタルじゃない

英数字ひとつで クリックひとつで
あったことから忘れられるなら
そもそもあなたを愛していない

 

 

羅列

10月
夕暮れ
駅のホーム
恋の痛み
なくしたラブソング

10月
人ごみ
キンモクセイの匂い
冷たい風
満員電車に映る顔

10月
古傷の感覚
透き通る空
手放した決断
断る勇気

10月
ぴりぴり走る鋭い痛み
じくじくうずく鈍い痛み

 

 

ショータイム

リュックは大きく バッグは軽く
ノープランなのがカッコいいでしょ

正義のヒーローお姫様助ける
メガホン取るのがクールでしょ

リュックとバッグで華麗にトリップ
真犯人は私でしょ

食べたばっかのゴールドコイン
電車賃にしていざショータイム

 

 

星占い

お星さま、お月さま、私の願いを叶えて

あの子と私はどうなるの
あの子は何を思ってるの
これから2人はどうなるの

お星さま、お月さま、どうか教えて

あの子と私は手を繋ぐの
それとも手は離れていくの
それとも
今この時を振り返ることすら嫌になるの

 

 

わたしをわすれないで

わたしをわすれないで

春には白い花を
夏には青い花を
訪れを拒んだ冬には秋の切れ端を縫い付けて

繋いで
わたしが居たことを繋いで

思い出して
わすれないで

じゃないと 本当にいなくなるから
いなくなるのは とても怖い

 

 

続・1日

今日の夜ごはん
きみがアイスを買ってきた
これで明日も
うん そうだね

 

 

点と線と

いつもの場所から
いつもの面子が散らばっていったのは
いつ頃からだっけなぁ

冬の夜 刺す風
頭の上で星が散らばる

あぁ
もしかしたら場所移動しただけなのかな

 

警鐘

あおしんごう

渡る人たちを見て
疑問に思う人を撥ねないで

あかしんごう

止まっている人たちを見て
怖がる人を轢かないで

その目で見える点滅は
どんな色をしているの

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